足の病気や変形は靴が原因かも!?靴が原因の足の病気について

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立ったり・歩いたりする時に足に痛みや違和感があるとつらいですよね?

実は足に何らかの違和感を感じていたり、足が変形している方は数多くいらっしゃいます。

その足の違和感や変形は足の病気で、原因は靴にあるかも知れません。

そこで今回は、靴が原因で起こる足の病気や変形についてまとめました。

足の病気は靴が原因の可能性が!?

柔らかいキャンバス素材の靴

人間は生きていく上で立ったり歩いたりする必要があります。

そして、外へ出かける時は靴を履くことが多いです。

お仕事をされている方の多くは1日の大半を靴を履いて過ごしていますよね?

しかし、多くの方は1日の大半の間履いている靴を多くの方が靴を正しく選んだり、履いたりしていません

足に合っているかどうかよりもデザインを重視する傾向が強く、足に合わない靴を履き続けています

特に年齢の若い方は足が健康なため、ファッション性を重視していることが多いです。

若いうちから足に合わない靴を履き続けていると、気付かないうちに足の病気になっている可能性があります。

足の病気の原因は足が慢性的に圧迫されることで変形していく病気が多いからです。

痛みが生じて気付いた時には、取り返しのつかないことになるケースもあります。

足に合わない靴を履き続けると

足のアーチのイラスト

人間の足の裏には”土踏まず”があり、土踏まずは3本のアーチで成り立っています。

親指の付け根・小指の付け根・かかとの3点を結ぶ靭帯と筋肉によって土踏まずに「アーチ」が出来る構造です。

土踏まずにあるアーチが足にかかる体重を効率よく分散し、歩くときの衝撃を吸収する働きをしています。

車で例えるとクッションやサスペンションのようなイメージです。

また、体全体のバランスを支える大切な働きもしています。

足に合わない靴を履き続けていると”アーチ”がうまく働かなくなります。

例えば、

  • つま先の細い靴を履いていると足の指が横方向から強く圧迫されます。
  • 大きすぎる靴を履いていると歩く時に足が前に滑りって足の指に力が入った状態になります。
  • 硬い素材の靴を履いていると足がむくんだ時に足全体を圧迫します。

などです。

足に合わない靴を履いていると圧迫が強い部分、不必要な力が入る場所に様々な変形が生じます。

気付かないうちに足の変形が進行し、足の病気となって症状が現れることが多いです。

靴が原因の代表的な足の病気

靴が原因で起こる代表的な病気はいくつかあります。

代表的な足の病気は、

  • 扁平足
  • 外反母趾
  • ハンマートゥ
  • たこ・魚の目

などです。

他にも巻き爪・O脚・X脚・モートン病など様々な足の病気になることがあります。

扁平足

扁平足のイラスト

扁平足は土踏まずにあるアーチが崩れてしまい、足裏全体が地面に着いてしまう状態の病気です。

初期の頃は痛みもなく、気にならないことも多いです。

足の裏の土踏まずには足の内側と外側に縦のアーチが2本、前方に横のアーチが1本あります。

3本のアーチが土踏まずを形成し、衝撃吸収やバランスを維持する働きをしています。

扁平足になると歩いたり走ったりする時の衝撃をうまく吸収できず、足が疲れやすく、足の裏に痛みが生じます。

膝や腰への負担も大きく、全身の疲労感・肩こり・頭痛などが生じることもあります。

歩き方が悪くなり、外反母趾・タコ・魚の目など他の足の病気の原因にもなっています。

扁平足になる大きな原因は足に合わない靴です。

若い時から足に合わない靴を履き続けていると、足の指の動きが妨げられ、足の裏の筋肉がうまく働かなくなります。

結果的に足の裏の筋力が低下し、年齢を重ねているうちに土踏まずにあるアーチが変形して扁平足となってしまいます。

外反母趾

外反母趾のイラスト

外反母趾は足の親指が小指の方へに曲がり、親指の付け根の関節の部分が外側に突き出してくる病気です。

突き出した親指の付け根の部分が腫れて赤くなったり、親指の内側に痛みが生じることがあります。

ハイヒールやパンプスなど足先の細い靴を履く女性に多い症状ですが、硬い革靴・ビジネスシューズ・安全靴などを履く男性に起こることもあります。

外反母趾の最大の原因は足に合っていない靴を履くことです。

特に女性は男性よりも関節がやわらかいため、靴の圧迫の影響を受けやすいと言われています。

外反母趾は一度なってしまうと完治しません。

そのため、普段から足に負担をかけない靴を選んで履くことが予防につながります。

逆に小指側が内側へ曲がってしまう病気は「内反小趾」です。

特にハイヒールは外反母趾の大きな原因に!

ハイヒールのイラスト

人間の体は基本的にかかとを高く上げて歩くような構造になっていません。

立っている状態で

  • かかとに50%程度
  • 足の親指には30〜40%
  • 小指に10〜20%

の体重がかかるようになっています。

ハイヒールは体の構造を無視してファッション性を高めた構造の靴です。

そのため、ハイヒールなどの体に合わない靴を履く機会が多い女性は外反母趾になる可能性が高くなります。

特に若い間にハイヒールばかり履いていらっしゃった年配の女性は要注意です。

ハンマートゥ

ハンマートゥとは別名「槌趾(つちゆび)」とも呼ばれます。

足の指が横に向けたZ字型に曲がってしまう病気です。

指の変形は人差し指に起こりやすく、中指や薬指にも起こります。

足に合わない靴を履き続けることもハンマートゥの原因の1つです。

足の幅が狭い靴、つま先が細い靴を履くことで指が圧迫されて起こります。

足のサイズより大きな靴を履き続けることで歩くたびに足が前にずれて指を圧迫することで発症するケースもあります。

ハンマートゥになった足の指は他の指よりも高い位置に来るため、靴を履いた時に靴の上部と当たったり擦れたりして痛みが生じることがあります。

また、歩く時に足の力の入れ方が変わってしまい、タコや魚の目や開張足など他の足の病気を併発することもあります。

たこ・魚の目

たこ・魚の目のイラスト

たこ・魚の目は皮膚の一部が慢性的に強い刺激を受けて角質層が厚くなる病気です。

皮膚が厚くなり硬く盛り上がる状態の似たような病気です。

魚の目は足の裏にでき、中心に円錐形の芯があって痛みを伴います。

たこは足の裏以外にもでき、芯もなく、痛みもありません。

たこ・魚の目が足の裏にできる原因も普段履いている靴が原因の1つです。

足の裏にかかる圧力を分散できず、特定の部分に刺激が加えられることによってたこ・魚の目ができます。

足に合う靴を履いていても靴紐やベルトを正しく付けていないと、歩く時に足がつま先側へ動いてしまい、指や足の付け根にたこ・魚の目ができやすくなります。

足に合った靴を履くことが大切!

靴を履くイラスト

足の病気を予防したり改善するために一番大切なのはあなたの足に合った靴を履くことです。

足の病気の多くの原因は、足に合わない靴を履き続けることによる圧迫や変形です。

しかし、靴を履かずに生活しないわけにはいきません。

そのため、足の病気は完治させることはとても難しいです。

予防するためには、正しい靴についての知識を持ち、足に合う靴を正しく履いて予防することが大切です。

足に合う靴の見つけ方

足に合う靴を選ぶためにはいくつかポイントがあります。

靴を購入する時に参考にしてください。

正しい足のサイズを知ること

足のサイズを計測している写真

靴を購入する時に毎回足のサイズを測って購入していますか?

まずは自分の足のサイズを正しく計測してください。

きちんとサイズを測ると、普段履いている靴のサイズよりも足のサイズが小さいことが多いです。

正しいサイズを知った上で足に合った靴を購入するようにしてください。

必ず試し履きをする

靴を試着している写真

靴を買う時は絶対に試し履きしてください。

最近はインターネット通販で靴を購入する方も増えています。

靴はサイズ・メーカー・モデルによってサイズが違い、履き心地も違います。

中には同じメーカーの同じモデルでも違うこともあります。

靴のサイズや幅は靴によって個性があるため、試し履きをすることがとても大切です。

試し履きは両足でする

片足しか試し履きをしない方も多いですが、足の大きさは左右で同じとは限りません。

多くの方は0.5cm〜1cm前後左右でサイズが違います。

試し履きをする時は必ず両足で行なってください。

試し履きする時は歩いたりジャンプする

試しばきは足を入れるだけでは不十分です。

必ず両足履いてお店の中で歩いたり、ジャンプしたりして靴の中で足がどう動くのかを試してみてください。

普段どんなシチュエーションで履くことが多いのかをイメージしながら同じような動作をするのがポイントです。

靴を履いて歩いたりすると靴の中で足は必ず動いています。

足を入れた時にはピッタリ合っていても、動いてみると少しつま先が痛いということもあります。

購入してから歩いている時につま先に痛みが生じると気分よく外出するこができません。

試し履きは夕方に行うこと

夕方のイラスト

靴を買う時は朝より夕方がオススメです。

夕方の方が足がむくんでいるからです。

朝と夕方で0.5〜1cmぐらい大きさに差があるとも言われます。

朝の足のサイズに合わせると、足がむくんだ時に痛みが生じる可能性があります。

幅を調整できるものを選ぶ

靴紐を結んでいる写真

靴を買う時は足の幅の変化に対応できる靴がオススメです。

靴紐やベルトなどで靴の幅の調整が効く靴を選ぶようにしてください。

外反母趾の方の靴選び

外反母趾をすでに発症してしまっている方が靴を選ぶ時は、現状以上に悪化させないようにいくつか追加で確認して頂きたいポイントがあります。

つま先で足の指が動くか確認する

試し履きをする時に靴のつま先の部分に足の指が十分動くだけの高さや幅があるかを確認してください。

つま先部分に空間がないと靴に圧迫されて、現状以上に外反母趾が進行してしまうことがあります。

足の幅のサイズが合っている靴を選ぶ

靴には足の長さのサイズだけではなく幅のサイズもあります。

足のサイズとともに足の幅のサイズも把握して靴を選ぶようにしてください。

足に合う靴が見つけられない方へ

靴屋さんの店員さんのイラスト

足に合う靴をどうしても見つけられない方は専門家に相談するのも1つの方法です。

異邦人では多くのお客様の足に合う靴をご提案しております。

靴選びに困っていらっしゃる場合はお気軽にスタッフまでご相談ください。

また、一般社団法人”足と靴と健康協議会”が認めたシューフィッターのいる靴屋さんで購入することもできます。

シューフィッターは足に関する基礎知識と、靴合わせの技能を持ち、靴選びのお手伝いをしてくれます。

履き分けも効果的

「足の健康を大切にしたい」

でも…

「足元のファッションも楽しみたい」
「仕事でどうしても指定の靴を履かなくてはいけない」

という方は履き分けするのがオススメです。

通勤は足に合ったスニーカーを履き、職場に着いたら履き替えるようにしてください。

靴を履き替えることで、足を休ませることができます。

オーダーメイドインソールを使うのも効果的!

オーダーメイドインソールの写真

足に合った靴と一緒にオーダーメイドインソールを使うのも効果的です。

靴の中も足の裏の形に合わせることで、足に靴を合わせることができます。

オーダーメイドインソールは1人1人の足型に合わせたインソールです。

主な効果は土踏まずにあるアーチをサポートすることです。

土踏まずをサポートすることで足の裏の筋肉を自然な形で働かせることができるようになります。

アーチをサポートすることで、体全体のバランスを保ったり、衝撃吸収性も高まります。

若いうちから足に合ったインソールを使うことで足の病気の予防にもつながります。

まとめ

足の病気の原因は足に合っていない靴を履き続けることで発症するケースが多いです。

  • 扁平足
  • 外反母趾
  • ハンマートゥ
  • たこ・魚の目

など足に合わない靴を履き続けて起こる足の病気はたくさんあります。

若いうちはデザインを優先して靴を選んでいる方が多いです。

年齢を重ねると若い時に履き続けた靴が原因で足に病気をかかえることがあります。

足の病気になってしまうと、完治させることが難しいのが実情です。

足に痛みや変形が起こる前に正しく靴を選んで、正しく靴を履くようにして予防してください。

異邦人には足に病気を抱えた多くのお客様がいらっしゃいます。

ほとんどのお客様は異邦人に来るまで正しい靴の選び方や履き方を知らないことが多いです。

足に痛みを感じていたり、靴の選び方がわからない方はぜひ一度異邦人までご相談ください。

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