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靴の内側のかかと部分が破れる原因は、歩いたり走ったり動く時に靴と足のかかとが擦れているからです。
靴のかかと部分にはヒールカウンターというパーツが中に入っています。
かかとが動きにくいような構造になっているのが一般的です。
足のサイズに合う靴を正しく履いていると、かかとが浮かずにしっかりと固定されてかかとの内側は破れにくくなります。
そこで今回は、靴のかかとが破れる原因と対策についてまとめました。
このページの目次
靴のかかとの内側が破れる原因

靴を長く履いていると、靴のかかとの内側が破れてくることはよくあります。
異邦人にご来店されるお客様の履いて来られる靴を見ても、かかとが破れているのをよく見かけます。
どうしても、足のかかとと擦れてしまうため破れやすい場所です。
かかとの内側が破れる大きな原因は、歩いたり走ったり、動いている時に靴のかかとがしっかりと靴の中に収まっていないからです。
かかとが歩く度に、微妙に浮いてしまって、靴の内側の部分と擦れて破れます。
足に合っている靴でも、きちんと靴紐やベルトなどで足を靴の中にしっかりと固定させないと、つま先側に足がズレてかかとが浮いて擦れてしまいます。
靴のかかとの内側が破れにくいようにするためには、2つの原因を解決することが長持ちさせる秘策です。
足のサイズに靴が合っていない

異邦人のお客様で、実際に計測した足のサイズと、事前に口頭でお聞きした足のサイズが同じだった方は1割ほどです。
多くの方が自分の足のサイズについて正しく把握していないのが実情です。
実際に、靴を買う時に足のサイズを計測して購入されている方は少ないかと思います。
大手の靴のチェーン店などでは店頭に足のサイズ計測機なんかも置いているのを見かけません。
自分の履いている靴のサイズや、過去に買った靴のサイズを口頭で伝えて靴を買うのが一般的です。
足のサイズに合う靴を履いていらっしゃる方はほんの一握りです。
ほとんどの方は足のサイズに合っていない靴を履き続けています。
足のサイズに靴が合っていないと、動く度にかかとが浮いて、靴の内側とかかとが擦れて破れてしまいます。
靴を正しく履けていない

靴を履く時にどのように履いていますか?
玄関で腰を下ろして、靴紐を緩め、片足ずつかかと側に足を詰めて、靴紐の張りを調整し、しっかりと結ぶ。
1日中履いている靴だからこそ、時間をかけて履くことが大切です。
しかし、日本には玄関で靴を脱ぎ履きする文化があります。 昔から下駄や草履など脱ぎ履きしやすい履物が中心でした。
そのため、靴も脱いだり履いたりしやすいように便利に使っているのが実情です。
家に上がるときに玄関で脱いで、出かける時にそのままスポッと足を入れてまた履くことが多くありませんか?
靴紐がついているのに緩めずに履いていませんか?
そうなんです。
日本人の靴に対する考え方は、下駄や草履で生活していた頃とあまり変わっていないのです。
西洋から靴が入ってきたのは江戸の後期から明治ぐらいです。
比較的歴史の浅い靴を日本の玄関で脱ぎ履きするという文化の中で、正しく時間をかけて履くというのはめんどくさいんです。
そのため、多くの方が少し大きめのサイズの靴を買って、簡単に脱ぎ履きできるように便利に履いています。
だから靴のかかとの内側が破れやすいのです。
靴のかかとの内側が破れないようにするために
靴のかかとの内側が破れないようにするためには、足のサイズに合う靴を正しく履き続けることが大切です。
足に合っている靴を正しく履いていると、靴ダメージの蓄積と同じぐらいのスピードでかかとの辺りの生地も薄くなってきます。
中には、靴底がツルツルなのにかかとの内側にほとんどダメージがないという方もいらっしゃいます。
そのためには、靴選びと靴を脱いだり履いたりする時に少し手間をかけてあげる必要があります。
足に合う靴を選ぶために

まず、足に合う靴を選ぶためには足のサイズを正確に測る必要があります。
足の長さのサイズ(足長)と足の幅のサイズ(ワイズ)の2つのサイズに合う靴を選ぶようにしてください。
一般的には足のサイズ(足長)だけで靴を選ぶことが多いですが、足に合う靴を選ぶためには足の幅のサイズ(ワイズ)も重要です。
足の幅のサイズ(ワイズ)が合っていないと、靴の中で足が動いてしまう原因になるからです。
ワイズの小さい靴を選んでしまうと、幅がきつく、足長のサイズをワンサイズ大きくしたりと足長のサイズが合わなくなります。
ワイズの大きい靴を選んでしまうと、足が靴の中で前にずれやすくなってかかとが固定されにくくなります。
そのため、サイズとワイズの両方のサイズが合う靴を選ぶことが大切です。
靴を正しく脱いで正しく履く

サイズとワイズの合う靴を正しく選べたら、靴を正しく脱いだり履いたりすることも大切です。
靴を脱ぐ時は、なるべく靴紐を緩めてから丁寧に足を靴から出すように脱いでください。
靴を履く時は、玄関や椅子に腰掛けてゆっくりと片足ずつ足を入れて履いてください。
足を入れたら、トントンとかかとを叩き、靴のかかと側に足を詰めます。
かかと側に詰まったら、靴紐をしっかりと引っ張り、足の甲が靴の中で痛くならない程度に靴紐を引っ張って結んでください。
足が靴の中で動かないようにしっかりと固定することで、かかとが浮きにくくなり、靴のかかとの内側が破れにくくなります。
靴のかかとの内側が破れやすい靴の履き方や特徴
最後に靴のかかとの内側が破れやすい方の履き方や特徴をまとめます。
歩き方の癖、体の身体的特徴、日常の癖など様々です。
左右の足のサイズが違う

左右の足のサイズが違う、足長差がある方は片側のかかとが破れることが多いです。
どうしても、靴は大きい方の足のサイズを基準に購入します。
片側の足にはぴったりだけど、もう片側はサイズが合っていないということが起こります。
そうなると小さいサイズの方の靴のかかとが脱げやすくなって内側が破れてきます。
対策としては、小さいサイズのつま先に詰め物をしたり、かかと側にパッドを貼るなどの方法があります。
かかと側に重心がかかった歩き方

かかと側に重心がかかった歩き癖がある方もかかとの内側が破れやすい傾向にあります。
どうしても、歩いたり動いたりする時にかかと側への負担が大きくなるためです。
癖なので、なかなか治すことはできませんが、つま先を蹴り出す意識を強めて歩くようにすることで改善する場合があります。
靴を履く時に靴べらを使う

靴を履く時に靴べらを使う方もかかとの内側が破れやすいです。
靴べらは足のかかとを滑らせて足に靴を入れる道具です。
そのため、靴を履いた時に靴のかかとが浮きやすい形で足を靴に入れています。
靴を履く時は、靴をかかとにしっかりと固定させることが大切です。
靴を履く時につま先をトントンする
靴を履く時にかかとを入れるために靴のつま先をトントンと地面に当てて靴を履くことはありませんか?
つま先に靴を詰めて履くと、どうしてもかかとが浮いてしまう原因になります。
めんどくさいかもしれませんが、靴を履く時はつま先ではなく、かかと側をトントンと詰めて履くようにしてください。
かかとを踏んで靴を履く

かかとを踏んで靴を履いてしまうと、ヒールカウンターを潰してしまいます。
ヒールカウンターは靴のかかと側にあるパーツで、かかとを靴の中で固定する役割を担います。
そのパーツをつぶしてしまうと、かかとを入れて履いた時にかかとが固定されにくくなります。
また、かかとを踏んで履くことで生地にもダメージが蓄積されます。
靴のかかとを踏んで靴を履いても良いことはありません。
靴のかかとは踏まずに履くようにしてください。
異邦人にできること

異邦人はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールを専門に販売している靴屋です。
お客様の足に合う靴とインソールをご提案して、お客様の靴や足に対するお悩みを解決するお手伝いをしております。
サイズが合う靴がない方や、足のトラブルを抱えて履ける靴がないといったお客様が毎日ご来店されます。
そんなお客様の履いてくる靴を見ていて、足に合う靴を履けていないことを日々実感します。
少しでも多くの方に、足に合う靴を正しく履いて足や体の健康をサポートするお手伝いができれば嬉しいです。
足に合う靴が見つからない、どんな靴を履いてもすぐに靴のかかとの内側が破れるとお困りでしたら、お気軽に異邦人までご来店・ご相談ください。
まとめ
靴のかかとの内側が破れる主な原因は歩く時にかかとが靴の中で動いて擦れるからです。
足に合う靴を正しく履くことで、かかとがしっかりと固定されて靴の中でかかとが動きにくくなります。
また、他にも身体的特徴や、歩き方、習慣などが原因になることがあります。
足のサイズを正確に測り、足に合う靴を時間をかけて選び、靴を正しく履くようにしてください。
足に合う靴が見つけらなれなかったり、どんな靴を履いてもかかとの内側が破れるとお困りでしたらいつでも異邦人までご来店ください。
数多くのお客様の足や靴を見てきたスタッフが一緒に足に合う靴をお探しするお手伝いをさせていただきます。


