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足のサイズは左右で同じサイズだと思われがちです。
しかし!
足の左右のサイズが違うことは珍しいことではありません。
むしろ、左右の足のサイズが同じ方の方が珍しいぐらいです。
そこで今回は、足の左右のサイズが違う理由や原因をまとめました。
このページの目次
足の左右のサイズが違うことは珍しくない!
足の左右のサイズが違う方はとても多く、決して珍しいわけではありません。
目で見てはっきり分かるぐらい足の左右のサイズが違う方もいらっしゃいます。
改めて足のサイズを測り直さなくても、靴を履いている時に片方の足だけ痛くなったりすることはありませんか?
そんな方の多くは左右の足が数mm〜1cm前後違います。
足に限らず、人間の体は左右で多少大きさや形が異なります。
完全な左右対称ではなく、アシンメトリー(左右非対称)になっています。
時間帯によっても変わりますが、足の左右のサイズの差は平均すると3mm前後の方が多いようです。
中には5mm〜1cm以上の差がある方もいらっしゃいます。
足の左右のサイズが違う原因
足のサイズが違うことは珍しいことではありません。
なぜ、左右の足のサイズに差が出てくるのでしょうか?
左右の足のサイズの差が出る主な原因は、
- 体のバランスのずれ
- 利き足への負担
- 足の疾患
の3つだと考えられています。
体のバランスのずれ
姿勢の悪さが原因で体の左右のバランスがずれていると、足の左右のサイズに違いが出る原因になります。
姿勢が悪くなると、体重がかかる重心が中心からずれて左右のどちらかに偏ってしまいます。
右側に重心が傾いている方は右足が大きくなり、左側に傾いている方は左足が大きくなりやすい傾向があります。
かばんを肩にかける時・足を組む時などに、左右どちらか一方にかけたり・組んだりする癖がある方は要注意です。
体のバランスがずれている可能性があり、左右の足のサイズが違うかも知れません。
利き足への負担
手には右利き・左利きがありますよね?
足にも利き足があって右利き・左利きがあります。
利き足も手と同じで、正確に素早く動かせる方が利き足です。
利き足と逆の足のことを”軸足”と呼び、足は利き足と軸足の両方を同時に無意識で動かしています。
手の場合は利き手だけを動かすことも多いですが、足を動かす時は軸足がバランスを取りながら利き足を動かしています。
利き足にはどうしても負担がかかって筋肉がつきやすく、左右の足のサイズが違う原因になります。
利き足の調べ方
自分の利き足を調べる方法はいくつかあります。
- ボールを蹴る方の足
- あぐらをかいた時に上にくる足
- エスカレーターに乗る時の足
- 押された時に最初に出す足
などが利き足です。
歩き始める時も無意識に利き足から1歩目を踏み出しています。
日本人の多くは利き足が右足の場合が多いです。
足の疾患
足の疾患が原因で左右の足のサイズが違う方は「扁平足」や「外反母趾」を患っていらっしゃる方が多いです。
足の裏には立った時に地面に触れない”土踏まず”というくぼみになっている部分があります。
土踏まずは1本の横のアーチと左右にある2本の縦のアーチで構成されています。
足のアーチが足への衝撃を吸収したり、体全体バランスを取る重要な役割を担っています。
この足のアーチが運動不足や足に合わない靴を履くなどが原因で平べったくなることが「扁平足」と呼ばれる疾患です。
扁平足気味の方は足の親指が、人差し指の方に”くの字型”に曲がる「外反母趾」を併発する可能性も高くなります。
「扁平足」や「外反母趾」を患うと時間をかけて少しずつ足の形が変形し、左右のサイズに差が出ることが多いです。
足の左右のサイズが違う方の靴の選び方
足の左右のサイズが違うと足にピッタリ合う靴を選ぶのが難しくなります。
数mm程度の違いならあまり難しくありませんが、1cm前後違うと左右で靴の履き心地も変わってきます。
そんな方はどのように靴を選べばよいのでしょうか?
足のサイズが大きい方のサイズを選ぶ
左右の足のサイズが違う場合は、大きい方の足に合わせたサイズを選ぶようにしてください。
小さい方のサイズに合わせてしまうと大きい方の足が窮屈になり、きつい靴を履き続けると足が変形する原因にもなりかねません。
小さい方のサイズは少しぶかぶかですが、靴紐やインソールなどを入れて調整するようにしてください。
つま先にサイズが調整できるパッドを入れる方もいらっしゃいます。
足の幅(足囲)を気にして選ぶ
足の幅(足囲)は足のサイズとは違い、小さい方のサイズに合わせても大丈夫です。
足の幅は親指の付け根から小指の付け根までの足の甲をぐるりと一周させた長さを指します。
靴の箱にアルファベットで記載されていて、Eを基準に寸法が大きくなるについれてEE・EEE・3Eなどと記載されています。
CやDなどで表記がある場合は細めの作りの靴ということがわかります。
ブランドによっては記載していない場合もよくあります。
足の幅は長さと違って、履いているうちに足に馴染んで伸びることが多いです。
靴紐やベルトで調整できるようにもなっています。
幅の大きい靴を履いていると靴の中で足が動き、足に余計な負担や力がかかって足の疾患を引き起こす原因になることもあります。
足の幅が狭い靴でも、靴の中で足の指が動かせれば問題ありません。
足の左右のサイズが違う場合の調整方法
足の左右が1cm前後違う場合は、左右同じサイズの靴を履く時に調整するこをとオススメします。
サイズの調整には、
- 靴紐・ベルトで調整
- パッドを入れて調整
- インソールを入れて調整
- 左右で違うサイズが買える靴屋さん
などがあります。
靴紐・ベルトで調整
多くの靴は靴紐やベルトで幅を調整できるようになっています。
左右のサイズの大きさが違う場合は、小さい方の足の甲とかかとが靴に固定されるようしっかりと締めるようにしてください。
小さいサイズの足が靴の中で動くことが多く、痛みや疲れが出やすくなります。
パッドを入れて調整
左右の足のサイズが大きく違う場合は靴のつま先部分にパッドを入れる方法もあります。
シール状になっているクッション材を切って靴の内側からつま先部分に貼ることでサイズを調整します。
インソールを入れる
左右で足のサイズが違う方は足に合うインソールを入れることもオススメです。
土踏まずの形に合わせたインソールを入れると、多少大きなサイズの靴を履いても足が靴の中で動きにくくなります。
インソールを入れる場合は立体的な形で土踏まずのアーチをサポートできるインソールを使用するようにしてください。
オーダーメイドインソールを作成して入れると驚く程フィットします。
異邦人にも「左右の足のサイズが違って靴が合わない。」とおっしゃっる方にオーダーメイドインソールを作成して足にフィットする靴をご提案させて頂いています。
左右で違うサイズが買える靴屋さん
左右で違うサイズの靴を購入出来る靴屋さんもあります。
左右それぞれに違うサイズの靴を選べるため、購入後に調整しなくても大丈夫です。
一般の靴屋さんでは左右違うサイズの靴を販売してくれるお店は滅多にありません。
インターネットで探すと左右別々のサイズで販売している靴屋さんを見つけることができます。
デメリットは試し履きができないことです。
まとめ
足のサイズが左右で違う方は多く、決して珍しいことではありません。
人間の体は足に限らず、左右非対称であることが一般的です。
足の左右のサイズに差ができるのは、
- 体のバランスのずれ
- 利き足への負担
- 足の疾患
の3つが主な原因と考えられています。
左右で足のサイズが違う場合は、大きい方のサイズに合わせたサイズの靴を購入するようにしてください。
サイズの小さい方の足は足が動かないように靴を調整して履くのがオススメです。
靴紐やベルト・インソールなどを使用して、靴を足にフィットさせてください。
異邦人のお客様の9割以上が左右の足のサイズが違います。
そのうちの半数ぐらいが1cm前後左右の足のサイズに差があります。
足のサイズが左右で違っていて、なかなか足に合う靴が見つからない場合はお気軽に異邦人までご相談ください。
左右違うサイズの靴の販売は行っていませんが、オーダーメイドインソールを使って足にピッタリと合う靴をご提案させていただきます!
コメント
大変よく分かりました。ありがとうございました。痛みも和らぐ事でしょう。
長沼 様
この度はコメントありがとうございます。
この記事がお役に立ったようでよかったです。