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ハンマートゥの大きな原因は足に合わない靴を履いていることです。
ハンマートゥとはまっすぐに立った状態で足の人差し指から小指までが曲がっている状態になっている足のトラブルです。
足の指先にタコや魚の目ができたり、指の第二関節辺りにタコ・マメ・魚の目ができることもあります。
また、他の様々な足のトラブルも併発することもあり、ハンマートゥにならないように対策することが大切です。
そこで今回は、ハンマートゥになる原因とその対策についてまとめました。
このページの目次
ハンマートゥになる原因
ハンマートゥになる原因はいくつかあります。
大きな原因としては、普段よく履いている靴です。
ハイヒール・つま先の細い靴・革靴など素材の高い靴・サイズの大きな靴を主に履いているとハンマートゥになる可能性が高くなります。
ハイヒールやつま先の硬い靴はつま先が曲がったままの状態で履き続けることが多く、足の指が曲がったままになります。
また、サイズの大きな靴を履いていることも靴の中で足が動かないように足先に力が入りやすくなりハンマートゥになりやすいです。
他にも他の足のトラブル、特に外反母趾や内反小趾などで他の指に押されてハンマートゥになることがあります。
サンダル・スリッパ・長靴なども要注意
普段の生活でサンダル・スリッパ・長靴・下駄など足が固定されない履物を多く履いている場合もハンマートゥになる可能性が高いです。
履物が脱げないように無意識に足の指で履物を掴みながら履いているからです。
楽だと思われがちですが、スリッパやサンダルなども足の甲やかかとが固定されるようなタイプを履くことをオススメします。
長靴の場合は外側からかかとを抑えるようなバンドも販売されています。
ハンマートゥになるとどうなる?
ハンマートゥになると、足の指が変形してしまうためつま先に力が入りにくくなります。
スポーツをするときなどに力をしっかりと地面に伝えにくくなります。
とっさの反応が遅くなり、瞬発力が必要な競技などでは不利に働きます。
また、どうしても体のバランスがかかとよりの後傾重心となるため、普段の生活でも歩くときなどにバランスを崩しやすくなります。
可能であれば、なるべく早めに対策を行い、改善することをオススメします。
ハンマートゥについてもっと詳しく
ハンマートゥは日本語では「屈み指」と言われています。
また、「槌指」と呼ばれることもあります。
医学的には足の指の第二関節が曲がったままの状態になっていることを指します。
ひどい場合は、指が曲がり過ぎて足の指の爪が地面に接しているケースもあります。
そこまでひどく無い場合は、足の爪が前を向いている感じです。
また、ハンマートゥと似た症状として、「クロートゥ(鉤爪趾)」「マレットトゥ」という症状もあります。
括りとしてはハンマートゥと同じような括りですが、指の変形の仕方が微妙にことなっています。
クロートゥの場合は、足の指の第二関節が浮いている症状で、モートン病と呼ばれることもあります。
マレットトゥは足の指の第一関節が浮いている症状になります。
子供はハンマートゥになりやすい?
お子様の足の指先が曲がり、ハンマートゥになっているとお客様からお問い合わせをいただくことが多いです。
残念ながら異邦人では子供用の靴やインソールの販売は行っていないため、いつもお断りさせていただいています。
子供がハンマートゥになりやすい原因として考えられるのが、サイズの大きな靴を履いていることです。
子供がすぐ成長するからと少し大きめのサイズを選ばないようにしてください。
サイズの大きな靴はどうしても動くと靴の中で足が滑ってしまい、滑らないように指先で踏ん張って動かないように力が入ります。
発育途中の柔らかい子供の骨や体は変形しやすく、ハンマートゥになりやすいため、自然に力を出せる足のサイズに合う靴を都度選ぶことが大切です。
成長とともに足に合う靴を選ぶことが大切
子供の靴を選ぶ際には、お子様の足のサイズを毎回測り、そのサイズに合う靴を選ぶようにしてください。
しっかりとかかとが固定される靴で、マジックテープや靴紐などで足の甲が抑えられる靴がオススメです。
大切なことは成長とともに足に合う靴を選んであげることです。
子供の成長はとても早く、1ヶ月ぐらいで1サイズ大きくなることもあります。
少し出費は増えますが、成長とともに足のサイズに合う靴を選んであげるようにしてください。
ハンマートゥの予防対策のために
ハンマートゥの予防や対策のために大切なことは、子供と一緒で大人になっても自分の足に合う靴を履くことが大切です。
足のサイズだけではなく、足の幅のサイズであるワイズの2サイズが合う靴を選ぶようにしてください。
また、かかとがしっかりと固定される靴で、靴紐やベルトなどで固定できるタイプの靴がオススメです。
足に合う靴は他の足のトラブルの対策にも効果的です。
足の健康のためにも、足に合う靴を正しく履くようにしてください。
足の指のトレーニングも対策に効果的
足のトラブルの対策として、足の指のトレーニングやストレッチが有効だと言われています。
1日5分程度でテレビを見ながらでもお手軽にできるのでオススメです。
足の指でじゃんけんをするようにグー・チョキ・パーを握るように動かしたり、床に置いたタオルを手前に引き寄せたりとそこまで難しくありません。
また、ご自身で足の指を伸ばすようにストレッチするのも効果的です。
家の中で裸足生活
ハンマートゥの対策として、家の中では裸足で生活するのもオススメです。
靴下を履く場合は五本指の靴下などを履き、足の指が自由になるように生活することで、ハンマートゥの対策になります。
スリッパやサンダルなどもサイズの大きな靴と同様に足の指で脱げないようにするために無駄な力が入ってしまいます。
インソールを入れる
ハンマートゥの対策として、足に合うインソールを入れることも対策の1つです。
立体的な形の足の裏に合うインソールを入れることで、つま先に偏っている足の裏のバランスが均一になります。
また、土踏まず部分がフィットすることにより、靴の中で足が動きにくくなる効果もあり、つま先に偏った力がかかりにくくなります。
大切なことは、足に合うインソールを足に合う靴に入れて履くことです。
足に合わないインソールではほとんど効果がありません。
正しく靴を履く
靴を正しく履くことも大切です。
靴を履くときはかならず玄関先などに腰掛けて履き、かかと側に足を詰めてしっかりとかかとを固定するようにしてください。
そして、毎回靴紐やベルトをしっかりと締めて足を靴の中で動かないようにして履くことを心がけてください。
靴の中で足が動かないようにするだけでも、ハンマートゥの対策や予防に効果的です。
五本指の靴下に変える
普段履いている靴下を五本指のタイプの靴下に変えることもオススメの対策です。
五本指の靴下は全ての足の指が自由に動くため、バランスが取りやすく、踏ん張りが利きやすいのがメリットです。
どうしても、普通のタイプの靴下だと、靴や靴下による圧迫で足の指が足の中心方向に押されてしまいます。
五本指に変えることで、靴の中でも自由に足の指が動かせるため、足の筋肉が自由に動きやすくなります。
最近では、五本指に別れたストッキングもあるみたいです。
異邦人にてきること
異邦人はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールを専門に販売している靴屋です。
ハンマートゥやモートン病など様々な足のトラブルでお悩みのお客様が足に合う靴を求めてご来店されます。
ひどいハンマートゥで履ける靴が無いお客様や、お医者様から足に合う靴を探すように言われたお客様などそのケースは様々です。
ハンマートゥで悩んでいらっしゃったり、そこまでひどい状態ではないが今後のために足に合う靴を見つけたいというお客様はお気軽にご来店・ご相談ください。
15年以上、様々な足のトラブルやお悩みの相談を受けてきたスタッフが可能な限りお客様に合う靴をご提案させていただきます。
まとめ
ハンマートゥの大きな原因は足に合わない靴を長い間履いていることです。
ハンマートゥとは足の人差し指から小指までが第二関節から曲がっている症状を指します。
日本語では屈み指と呼ばれ、似た症状として「クロートゥ」「マレットトゥ」などもあります。
ハンマートゥになると、足の指にタコや魚の目ができたり、バランスが取りにくくなるなどの症状が現れます。
子供の頃に足に合わない靴を履いてきて成長してきた子供や、大人になってからハイヒール・革靴・サンダルなどを主に履いている方に多い症状です。
対策としては、足に合う靴を正しく履くことや、日々のトレーニングやストレッチ、家の中で裸足で生活するなどで改善や対策をすることができます。
異邦人では、足に合う靴とオーダーメイドインソールをお客様にご提案させていただいています。
ハンマートゥでご相談に来られたお客様も多く、今まで数多くの症状を見てきました。
ハンマートゥでお悩みで足に合う靴を探していらっしゃる場合は、お気軽にご来店・ご相談ください。