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外反母趾の方にとって足に合う楽に履ける靴を見つけるのは難しいです。
外反母趾の方向けに特定のブランドがあれば靴を選ぶのが楽ですよね。
しかし、残念ながら「外反母趾の方に合うブランドはここ!」と断言できる靴のブランドはありません。
靴はメーカー・ブランド・モデルによって形も様々で、足の形も人によって全然違います。
そこで今回は、外反母趾の方の靴選びについてまとめてました。
このページの目次
外反母趾の足に合う靴のブランドは?
外反母趾の方の足に合う特定の靴のブランドはありません。
外反母趾の方向けにデザインされた靴はいくつかありますが、どこのブランドも「外反母趾用の靴」とは謳っていることはありません。
あくまでも「外反母趾に優しい靴」や「外反母趾の方向けに幅広設計」などと書かれています。
靴はメーカー・ブランド・モデルと様々な商品が販売されています。
同じブランドでも靴のモデルによって形・サイズ・幅などが異なります。
同じブランドの同じサイズでもモデルによって数cmサイズが違うこともあるぐらいです。
また、同じブランドの同じモデルでも使われている素材によって硬さなどをも変わってくるため履き心地が違うこともあります。
そのため、
- このブランドの靴は外反母趾に合う!
- このブランドの靴ならどれも幅広に作られている
ということはありません。
靴はブランドによって幅広であるとは限らない
外反母趾の方は足の親指の付け根辺りが出っ張ってしまい、どうしても幅広の靴を選びがちです。
「このブランドの靴は幅広だから大丈夫!」思い込んでいる方も多くいらっしゃいます。
しかし、靴はメーカー・ブランド・モデルによって靴の幅が様々です。
外反母趾にも優しい靴と宣伝しているブランドの靴は幅広に設計されていることが多いだけです。
靴の幅はA〜G(※Gサイズは6Eサイズとも表記されることがあります。)でサイズが設定されています。
幅広の靴の多くはE〜G(6E)の幅で設計されていることが多いです。
幅は広いですが、モデルによっては足の幅に合わないこともあります。
また、ブランドによっては一部モデルで複数の幅の商品が展開されているモデルもあります。
靴は1つのブランドからたくさんのモデルが開発・生産・販売されているため、大切なことはその中から自分の足に合う靴を見つけることです。
外反母趾の方はたくさん販売されている靴の中から特定のブランドやデザインにこだわらず、なるべくたくさんの靴を試し履きして足に合う靴を選ぶようにしてください。
人の足の形は千差万別
人間の足の形は人によって全然違います。
顔が一人一人ちがうように、足の形も人それぞれです。
大切なことは自分の足の正確なサイズ、幅(ワイズ)を把握して、足の特徴を理解した上で靴を選ぶことです。
自分の足は外反母趾気味のため、
- 甲部分の幅が広くなっている
- 甲の高さはそれほど高くない
- 足のサイズは24cm
- 幅はEサイズ
正確に足の形を知っておくことで、靴屋さんに行っても店員さんにサイズの合う靴を探してもらいやすくなります。
ちゃんと靴のことを理解している靴屋さんであれば、自分のお店で販売している靴の特徴を分かっているはずです。
もし分からないような靴屋さんの場合は、そのお店で買うのはあまりオススメしません。
外反母趾の方はブランドではなく試着が大切
外反母趾の方の足は健康な足の方より足の形が特徴的です。
- 親指の付け根が出っ張っているため幅が広い
- つま先は急な角度で細くなっている
- 扁平足の兆候がある
- 内反小趾も患っている
などが挙げられます。
そのため、平均的な足の形を元に設計されている靴の中から足に合う靴を見つけるには時間がかかります。
大切なことはなるべく多くの靴を試し履きして足に合った靴を見つけることです。
たくさんの靴を履いてみなければ、どの靴が足に合うのかがわかりません。
時間をかけて足に合う1足を見つけることが大切です。
足に合う靴を見つけても、次に同じ靴を買う場合でももう一度試し履きするようにしてください。
足の形は少しずつ変わっていきます。
1年前に買った靴がまた同じように足に合うかはわかりません。
靴を買う度に試し履きすることが大切です。
靴のサイズについて
靴のサイズには足の長さと足の周囲(幅)の2種類のサイズが設定されています。
足の長さは一般的に”サイズ”と呼ばれていて、日本では「cm」で表記されています。
足のサイズを表す時に使うため、馴染みがあるかと思います。
サイズは足の爪先からかかとまでの足長(そくちょう)を表しています。
足の周囲は”ワイズ”と呼ばれていて、”A B C D E 2E 3E 4E F(5E) G(6E)”でサイズ分けがされています。
ワイズは親指の付け根から小指の付け根を一周させた長さになります。
靴のブランドによってはサイズとワイズの両方が外箱に表記されていることもありますが、多くのブランドではサイズだけしか表記されていません。
異邦人にご来店される外反母趾のお客様にはサイズの合う、ワイズが大きめ(E〜G)の靴をご提案させていただくことが多いです。
靴を選ぶ時の基準になるため、ご自身の足の”サイズ”と”ワイズ”を正確に把握しておくことは靴を選ぶ時の大切なポイントです。
靴の幅のサイズについて
日本のブランドの靴のサイズとワイズはJIS規格によって定められています。
サイズは5mm刻み、ワイズは約6mm刻みで表記されています。
サイズはcm表記、ワイズはA〜E・2E・3E・4E・F・Gまで10段階の表記です。
しかし、同じサイズとワイズでもメーカー・ブランド・モデルによって素材や形が違うため履き心地は様々です。
異邦人で取り扱っている靴も、同じブランドの同じモデルの同じサイズでも色によって履き心地が違うこともあります。
違うブランドの同じサイズとワイズの靴でも履いてみると、窮屈に感じる靴もあればゆったりと感じる靴もあります。
そのため、外反母趾の方には試し履きがとても大切なのです。
靴を買うときはしっかりと足のサイズを正確に測ってもらえるお店で、サイズとワイズの両方を測ってから選ぶようにしてください。
測ったサイズやワイズはあくまでも目安で、インターネットで「サイズとワイズが合うからこの靴をポチッと買っちゃえ!」という選び方はオスススメできません。
実際に自分の足で履いて足に合うかを基準に靴を選ぶことが大切です。
外反母趾の方の靴の選び方
外反母趾を患っている方に合う靴を選ぶ時に大切なポイントは、
- 足のサイズを正しく把握する
- なるべくたくさんの靴を試し履きする
の2つです。
健康な足の方でも、足に合う靴を見つけるためには時間をかけてたくさんの靴を試し履きして探すことをオススメします。
正しい足のサイズを把握する
靴のサイズとワイズの両方をきちんと測って、自分の足の大きさを正しく把握してください。
異邦人にご来店されるお客様に靴のサイズを最初に尋ねるのですが、実際に測ってみると実際のサイズよりも小さいことがほとんどです。
それだけ、靴のサイズを間違って把握している方がとても多いことを実感します。
私も普段から履いている靴は27cmですが、実際の足のサイズは左が26.7cmで右が25.5cmです。
一般的に自分の実際のサイズよりも大きめの靴を選ぶ傾向にあります。
また、測り方にもコツがあり、きちんと測らないと正しいサイズを知ることができません。
正確なサイズを測って把握しておくことが足に合う靴を選ぶ上でとても重要です。
足の幅(ワイズ)を知る
靴を選ぶ時のもう1つの基準が足幅・周囲(ワイズ)です。
外反母趾を患っている方は足の幅が広い傾向にあります。
サイズだけで靴を選んでいるとどうしても幅が狭く、大きめのサイズの靴を選びがちです。
大きめのサイズの靴は足に負担がかかり、外反母趾の悪化にもつながります。
足の幅や周囲(ワイズ)は一般的な靴屋さんではあまり測ってもらえません。
専用の測定器のある靴屋さんで測ってもらうようにしてください。
サイズとワイズの両方をしっかりと把握して、それを目安に靴を選ぶと外反母趾の方でも足に合った靴が見つけやすいです。
しかし、サイズとワイズはあくまで目安です。
サイズとワイズが合うからと、すぐに購入せずに必ず試し履きをしてから靴を購入してください。
なるべくたくさんの靴を試し履きする
外反母趾の方の靴選びで最も大切なのは”試し履き”です。
大切なことなので何度も言います。
必ず靴は購入する前に試し履きしてから購入してください。
自分の足の正しいサイズとワイズを把握し、サイズとワイズが合った靴をなるべくたくさん履いて履き心地を比べてください。
外反母趾の方にオススメの靴
外反母趾を患っている方にオススメできる靴は、
- ウォーキングシューズ
- ランニングシューズ
の2種類の靴をオススメします。
ウォーキングシューズとランニングシューズは歩いたり走ったりすることに特化したスニーカーです。
そのため、歩きやすい設計になっています。
かかとがしっかりと固定され、クッションに使われている素材や靴のアウター素材もしっかりしています。
そして、何よりメーカーやモデルによって様々なワイズの靴があります。
なるべく多くの靴を試し履きしやすく、価格もそこまで高額ではありません。
異邦人でできること
異邦人はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールを専門に取り扱う少し変わった靴屋です。
ご来店されるお客様は足や靴に何かしらの悩みを抱えてご相談に来られます。
そんなお客様のお悩みをお伺いし、異邦人がベストだと考える靴をご提案するお店です。
異邦人にできることは2つ。
- 足に合った靴のご提案
- オーダーメイドインソールの作成
この2つに徹底的にこだわることで、たくさんのお客様にご愛用いただいています。
足に合った靴のご提案
異邦人で取り扱っている靴は国内・海外ブランドのウォーキングシューズです。
ニューバランス・ヨネックス・ミズノ・アシックス・ムーンスターなどのウォーキングシューズを販売しています。
ご来店されたお客様の足のサイズとワイズを正確に測り、サイズとワイズの合う靴を店内の商品の中からご提案いたします。
ご提案させていただいた靴を試し履きし、足に合う靴を納得した上でご購入いただいています。
オーダーメイドインソールで足をサポート
異邦人のもう1つの商品がオーダーメイドインソールです。
外反母趾になる原因は足の裏の筋力の低下だと言われています。
足の裏の筋力が弱ってしまうと、扁平足気味になって足に合わない靴など様々な原因が外反母趾につながっています。
オーダーメイドインソールを使うことで、足の裏の筋肉の働きをサポートして筋肉が本来持つ働きを補助することができます。
外反母趾の治療で使われる足底板と同じような効果があるのです。
足にピッタリと合うオーダーメイドインソールは外反母趾の改善に効果があります。
もっと詳しく知りたい方は異邦人のお店までお気軽にご来店・ご相談ください。
まとめ
外反母趾の方の足に合う特定の靴のブランドはありません。
大切なことは、靴をブランドやデザインで選ぶのではなく正しく足のサイズを測ってたくさんの靴を試着して足に合う靴を探すことです。
人の足の形は一人一人違います。
そのため、たくさんの靴の中から足に合う靴を探し出す必要があります。
健康な方でも足に合う靴を探すのに時間がかかります。
正しく足のサイズとワイズを把握して、サイズとワイズの合う靴をなるべくたくさん試し履きした中から選ぶようにしてください。
足に合う靴を履くだけでも、外反母趾で痛みがあった足が楽になりますよ。
異邦人には足や靴に悩みを抱えたお客様がたくさんご来店されます。
お客様の足を正確に測り、足に合った靴とオーダーメイドインソールをご提案させていただいています。
外反母趾で足に合う靴がなかなか見つからないとお悩みでしたらお気軽に異邦人までご来店・ご相談ください。
15年以上の知識と経験を兼ね備えたスタッフがお客様の足や靴の悩みを解決するお手伝いをさせていただきます。