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外反母趾の原因はいくつかあります。
靴・歩き方・筋力の低下・先天性などが主な原因です。
靴による原因もかなりの割合を占めているのが実情です。
足に合わない靴を履いていると外反母趾になったり、現状以上に悪化したりする可能性があります。
そこで今回は、外反母趾の原因と改善のためにできることについてまとめました。
このページの目次
外反母趾の原因は靴だけじゃない!?
異邦人には外反母趾でお悩みの方が数多くご来店されます。
毎日必ず1人以上は、外反母趾で悩んでいらっしゃるお客様とお話させていただくぐらいです。
異邦人の来店動機のランキングでも足底筋膜炎と外反母趾が1位と2位を毎回争う日本人に多い足の疾患です。
特に外反母趾で悩んでいらっしゃる方に多いのは中高年の女性です。
中には若い方もいらっしゃいますが、割合としてはそこまでではありません。
そんな外反母趾ですが、主な原因は4つあると異邦人では考えています。
- 靴
- 歩き方
- 筋力低下
- 先天性
それぞれの原因について詳しく説明させていただきます。
外反母趾の原因その1 靴
外反母趾になる原因として一番多いとされるのが、間違った靴の履き方と足に合わないをを履くことです。
靴の履き方や、足に合わない靴を履くことで、足のつま先側に負担がかかって外反母趾が進行します。
靴を緩めて履いていたり、かかとを固定せずに履いていると靴の中で足が動いて歩く度につま先側⇔かかと側へと足が動くことが原因と考えられます。
かかとの高いハイヒール・パンプス・ブーツなどは常に前傾姿勢で履いているためつま先側へ体重のほとんどがかかってしまうため、外反母趾の原因となります。
つま先の尖った靴・幅の細い靴・素材の硬い靴なども靴によって足が圧迫されて外反母趾になる原因です。
外反母趾の原因その2 歩き方
お店で外反母趾のお客様を見ていると、歩き方に癖がある方が多いと感じました。
特に多いのが地面をあまり蹴らずに歩いている方が多いです。
歩幅が小さく、地面をするように歩いていらっしゃいます。
地面をあまり蹴らずに歩く要因には、足の筋力が弱くて正しく使えていないと推測できます。
結果として、足の裏の筋力が弱ってしまい外反母趾になってしまうのだと異邦人では考えています。
また、普段からよくヒールの高い靴・スリッパ・サンダル・サイズの大きい靴を履いていらっしゃる方は知らない間にすり足で歩くような癖がついてしまうこともあります。
外反母趾が進行する可能性があるので、歩き方を見直してみることをオススメします。
外反母趾の原因その3 筋力低下
外反母趾でご来店されるお客様の多くが年配の女性です。
歳を重ねて、足の裏の筋肉が低下してしまい靴や靴下、普段の生活などで少しずつ外反母趾が進行している状態です。
若いうちは足の裏の筋肉がしっかりと働き、サイズの合わない靴やかかとの高いヒールなどを履いていても気になりません。
しかし、若いうちから少しずつ蓄積されたつま先への負担が、年を重ねて筋力が弱ってくると外反母趾が進行することがあります。
そのままにしておくと、時間の経過とともに外反母趾が進行してタコなどができることもあります。
若い方でも「外反母趾かな?」と思ったら積極的に改善や進行を遅らせる努力をするべきだと異邦人では考えています。
外反母趾の原因その4 先天性
お客様の数としては少ないですが、骨や体の作りや成長過程に運動不足だったことなどが原因で外反母趾になっていらっしゃる方もいらっしゃいます。
骨や体の作りなどが原因の場合、改善することは難しいのが実情です。
そのため、なるべく現状以上に外反母趾が進行しないようする努力が大切です。
また、成長過程で運動不足だった方なども外反母趾を患っていることがあります。
子供の頃の足は、まだ成長過程で10歳前後まで足の土踏まずもしっかりと形成されていません。
赤ちゃんの足を見ると平べったくなっているのはそのためです。
成長と共に立ったり、歩いたりすることで少しずつ足の形が作られていきます。
そのため、子供の成長過程で運動不足だったりすることが原因で外反母趾を患ってしまうことがあります。
足の筋力が極端に弱く、成長過程でしっかりとアーチが形成されなかったことが原因です。
以前ご来店されたお客様の中に、子供の頃に病気で全然外に出れずほとんどベッドで過ごしていたという方がご来店されたこともあります。
足を見せていただくと、土踏まずが平らで扁平足気味になっていて、少し外反母趾気味になっていらっしゃいました。
成長過程での運動や歩くことは足の健康にとってとても大切だと思いました。
外反母趾を改善するために大切なこと
外反母趾の原因として圧倒的に多いのが靴です。
異邦人はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールを専門に扱う靴屋です。
そんな私達が考える、外反母趾の改善や進行を遅らせるために4つのことを大切だと考えています。
- 足に合う靴を選ぶ
- 靴を正しく履く
- 靴を履き分ける
- 足の筋力を鍛える
お店にご来店された外反母趾のお客様には、足に合う靴を正しく履いていただくことがいかに大切かを必ずお伝えさせていただいています。
他にも靴を履き分けたり、足の筋力を鍛える方法などのアドバイスをすることもあります。
足に合う靴を選ぶ
外反母趾の方に多いお悩みの1つに足に合う靴がなかなか見つからないという悩みがあります。
外反母趾で足の形が変形してしまうと、足の幅が広くなってしまいます。
足の長さに合わせた靴を履いていると、幅が狭く感じたり、横からの圧迫で足が痛くなったりすることがあります。
すると、幅のサイズの合う靴を選んで靴を選ぶようになるのです。
幅のサイズは合うのですが、長さのサイズが大きいため歩く度に足が動いてしまう原因になります。
大切なことは足の長さと幅の両方が合うサイズの靴を選ぶことです。
靴のサイズには長さと幅の2つのサイズが設定されています。
多くの靴屋さんでは、サイズの基準を長さでしか選んでいません。
足に合う靴を見つけたい場合は、足の長さと幅の両方を正しく測り、サイズの合う靴を選ぶことが大切です。
靴を正しく履く
靴を正しく履くことも外反母趾の改善や進行を遅らせるためには大切です。
特に日本では靴を脱ぎ履きすることが多く、紐を緩めて履いていたり大きいサイズの靴を履いている方がとても多いです。
靴はかかと側にしっかりとかかと詰め、靴紐やベルトでかかとを固定するように履いてください。
ハイヒールやパンプスもなるべくベルトのある靴を選び、かかとが動かないようなタイプの靴を選ぶのがポイントです。
かかとが固定されていると多少足に合っていない靴でも歩く時に動きにくくなり、靴擦れなどもできにくくなります。
また、外反母趾の原因となるつま先側への負担を減らすこともできます。
靴を履き分ける
どうしても仕事でかかとの高いハイヒールやパンプスを履かなくてはいけない方も多くいらっしゃいます。
男性のお客様では、安全靴や革靴を履かなくてはいけない方がご来店されることがあります。
お仕事中に指定された靴を履かなくてはいけない時にだけ足に負担のかかる靴を履き、通勤や日常生活では足に合う靴を履いていただくことを強く勧めています。
履き分けをすることで、足にかかる負担を極力減らすことで外反母趾の改善や予防になります。
また、主婦の方に多いのがスリッパで毎日生活している方です。
スリッパは外反母趾の原因になりやすい要素の1つです。
そんなお客様には室内用のルームシューズを履いていただくこともオススメしています。
足の筋力を鍛える
外反母趾のもう1つの大きな原因は筋力の低下です。
足の裏の筋力が少しずつ低下することで、足の形が少しずつ変形していきます。
足の筋肉を鍛えることで、なるべく外反母趾の進行を抑え、改善へとつなげます。
一番効果的なのは歩くことです。
正しい姿勢で、しっかりと足の裏で地面を蹴って歩くことが一番足の筋力のトレーニングになります。
なかなか歩いている時間もないという方は、タオル床に置いて座りながら足の指で手前にたぐり寄せるトレーニングをしてみてください。
バスタオルの端から端まで10回ぐらいでたぐり寄せることができます。
1日左右3セット程毎日繰り返すことで、足の裏の筋力を鍛えることができます。
異邦人にできること
異邦人は足や靴の悩みを抱えた方が多く来店する少し変わった靴屋です。
足や靴に関してお悩みを、異邦人は”靴”で改善するお手伝いをさせていただいています。
取り扱っている商品はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールになります。
そんな異邦人には外反母趾で悩んでご来店されるお客様が他の靴屋さんに比べてかなり多いと感じます。
異邦人でやっていることは、
- 足を正確に測る
- フットプリントを作って足の状態を見る
- 足に合う靴のご提案する
- 足に合うオーダーメイドインソールのご提案する
- 靴の正しい履き方をお伝えする
- 正しい歩き方をお伝えする
の6つです。
お客様の足に合う靴とインソールを販売させていただくことで、お客様の健康を足元から支えることを第一にしている靴屋になります。
足に合うウォーキングシューズを選ぶ
異邦人で取り扱っている靴のほとんどがウォーキングシューズです。
中にはランニングシューズやパンプスなども少しあります。
なぜウォーキングシューズを中心に取り扱っている理由は、ウォーキングシューズには様々な幅の靴があるからです。
メーカー・モデルによってサイズと幅の種類が豊富で、正確なサイズと幅の靴をご提案するためにウォーキングシューズを中心に取り扱っています。
外反母趾で足に合う靴がないと悩んでいらっしゃる方でも履ける靴をご提案させていただきます。
オーダーメイドインソールを作成する
異邦人のもう1つの強みはオーダーメイドインソールをご提案できることです。
足のサイズに合う靴と一緒に、足の形に合わせたオーダーメイドインソールを入れて履いていただくことを強くオススメしています。
オーダーメイドインソールを入れることで、足の裏から足をサポートすることができます。
足の裏の筋力が弱っているご年配の方や、足に何らかの悩みを抱えていらっしゃる方には足の形に合わせたインソールを入れていただくことで安定感が増します。
すると、足の筋力が正しく動くようになり、歩きやすくなったり、足の疾患や膝痛・腰痛などが改善することもあります。
靴の正しい履き方や歩き方をお伝えする
最後に、異邦人では靴を正しく履いて、地面をしっかりと蹴って歩くことが大切だとお客様にお伝えさせていただいています。
足に合う靴とインソールをご提案しても、間違った履き方や歩き方をしていてはその靴の効果を最大限に発揮することができません。
異邦人で靴とインソールをご購入いただくお客様にはそれなりの価格で靴をご購入いただいています。
そのため、その価格に見合った効果を実感していただくためにも正しい履き方と歩き方は重要です。
お客様の中には、靴を買ってから2〜3ヶ月に一度来店して歩き方や履き方が間違っていないかチェックしにご来店される方もいらっしゃいます。
まとめ
外反母趾の原因は靴・歩き方・筋力の低下・などが主な原因です。
靴による原因がかなりの割合で占めているのが実情です。
足に合わない靴を履いていると外反母趾になったり、現状以上に悪化したりする可能性があります。
異邦人では外反母趾の改善のために、足に合った靴を正しく履いて、しっかりと地面を蹴って歩くことを強く勧めています。
外反母趾を現状以上に進行や予防のためにも、外反母趾の主な原因である”靴”を正しく選び、正しく履いていただくことがとても大切です。
また、靴を履き分けたり、筋力を鍛えたりすることも外反母趾の改善のためには効果的です。
異邦人には外反母趾で履ける靴がないと悩んでいらっしゃる方や、外反母趾になって親指の付け根が靴に当たって痛いと悩んでいらっしゃる方が多くご来店されます。
外反母趾が進行して、不便になるようなことがないように事前に対策を取ることが大切です。
もし、ご自身でどうしていいかわからないと悩んでいらっしゃいましたらお気軽に異邦人までご来店ください。
足や靴に関する知識と経験を兼ね備えたスタッフが、お客様の悩みを解決するお手伝いをさせていただきます。
靴とオーダーメイドインソールを通じて、お客様が健康にいつまでも歩き続けるよう足にとって”良い靴”をご提案いたします。