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インソールを入れて靴を履くと痛くなったというお客様がオーダーメイドインソールの作成にご来店されました。
市販のインソールを入れて靴を履いて歩いていると土踏まずの辺りに痛みが出るそうです。
原因は市販のインソールの土踏まず部分の高さが合っていなかったからでした。
インソールは足の働きをサポートとして疲れを軽減したり、スポーツのパフォーマンス向上などに最適な道具です。
しかし、足に合わないと痛くなったりすることがあります。
そこで今回は、痛くないインソールの見つけ方と原因についてまとめました。
このページの目次
痛くないインソールの見つけ方
インソールは靴の中に入れて使う靴の中敷きです。
欧米では足のトラブルや疾患の治療にも使われていて、日本では足底板や中敷きと呼ばれることもあります。
また、様々な商品が販売されており、足の働きを補助するような商品から靴の匂いを予防したり、防寒などの機能をもった商品などもあります。
インソールの本来の働きは、靴の中で足裏からしっかりと足元をサポートする道具です。
そのため、足に合わないインソールを入れて靴を履いていると足が痛くなったり、靴ずれやタコ・マメなどができることがあります。
足に合うインソールを見つけるためのポイントは3つあります。
- 土踏まずの高さが合うか
- 程よい硬さ
- バランスチェック
土踏まずの高さが合うか
足に合うインソールを選ぶ上で、一番大切なポイントがインソールの土踏まず高さと足の土踏まずの高さが合っているかどうかです。
高さが合っていないインソールを選んでしまうと、インソールを使う効果をあまり得ることができません。
土踏まずの高さが合っているかどうかは、購入前に足の裏とインソールを合わせて確認する必要があります。
店員さんにお願いして、店頭でパッケージから出してもらい足の裏と合わせてみてください。
座りながら膝の上に片足を上げ、インソールを足の裏に合わせます。
商品やインソールの素材にもよりますが、一般的なインソールだと土踏まずとの間に隙間が5mm〜10mm程度できるぐらいがちょうどよいです。
隙間が2〜3mm程度のインソールだと少し土踏まずが高すぎて、使ってみると痛くなることがあります。
程よい硬さ
インソールを選ぶ際に、インソールの硬さも重要です。
クッション性を重視して柔らかいインソールを入れているお客様を見かけます。
しかし、柔らかいインソールはクッション性があると思われがちですが柔らかすぎて逆に足が疲れやすくなります。
足にはサスペンションとなる機能を土踏まずが担っています。
柔らかすぎると土踏まずがグラつき、衝撃を吸収する機能が働かずに地面からの衝撃を強く受けることになります。
衝撃が足への負担となり足への疲労感が増えてしまうのです。
そこで大切なのがインソールの硬さです。
柔らかすぎ、硬すぎず、程よい硬さのインソールを選ぶことが大切です。
インソールはピッタリ足に合う程、固めの素材がオススメです。
スポンジや綿など柔らかすぎる素材が入っているインソールは避けるようにしてください。
バランスチェックをしてみる
土踏まずの高さが合って、程よい硬さのインソールが見つかればバランスチェックをしてみてください。
左か右の足で片足立ちして、目をつぶって何秒ぐらい立っていられるかを確認します。
そして、同じ足の下に購入予定のインソールを敷いて同じように片足立ちしてください。
インソールを下に敷いて片足立ちしている時間の方が長ければ、しっかり足元から体を支えられている証拠です。
片足立ちできる時間が長ければ長いほど、安定感があることになります。
足に合わないインソールで痛くなる場所
インソールが足に合っていないと使っているうちに痛くなることがあります。
足のどこが痛いかによって、インソールのどこが合っていないのかを推測することもできます。
インソールを使っていてよく痛くなる場所は、
- 土踏まず
- つま先
- 足の甲
の3ヶ所です。
土踏まずが痛くなる
土踏まずが痛くなる場合の原因は、インソールの高さが高すぎることが多いです。
インソールの土踏まず部分が高すぎると、本来よりも高い位置に土踏まずがきてしまいます。
衝撃を吸収する土踏まずの機能が弱くなり、土踏まずに直接衝撃が加わります。
痛くならないようにするには、土踏まず部分の高さの合うインソールに交換するようにしてください。
また、インソールに使われている素材や、裏側についているサポート材が硬すぎる場合も土踏まずが痛くなることがあります。
特にプラスチック系のサポート材が入っているインソールを使っている場合にも痛みが出ることがあるので、インソールの裏側も確認してみてください。
つま先が痛くなる
つま先が痛くなる場合の原因は土踏まず部分が低いことが原因のケースが多いです。
インソールの土踏まずの部分が低いと、靴の中で一歩踏み出す度に靴の中で足が前後に動いてしまいます。
すると、靴のつま先部分の内側につま先がぶつかってつま先が痛くなるのです。
本来であれば、土踏まずのアーチ部分がインソールの盛り上がっている部分に引っかかって前後に動きにくくなるのが正常です。
足の甲が痛くなる
足の甲が痛くなる場合にはいくつかのケースに分かれます。
1つ目はインソールの厚みが分厚すぎるケースです。
分厚すぎることで、靴の中の空間が狭くなって靴の上側に足が当たってしまいます。
2つ目のケースは土踏まず部分の高さが高すぎるケースです。
下から土踏まずを持ち上げあれ、上から足の甲の部分が圧迫されて甲に痛みが出ます。
どちらかというと男性で高いアーチのインソールを使っている場合に多い症状です。
インソールが痛いのは靴が原因かも
インソールは足に合っているのに、痛くなる場合は靴に原因があることもあります。
足に合っているインソールを入れていても、靴が足に合っていなければせっかくインソールを使う効果を得ることができません。
多いのは靴のサイズが足のサイズに合っていないケースです。
日本の場合どうしても玄関で靴を脱いだり履いたりするケースが多く、脱ぎやすくてすぐに履ける大きめのサイズの靴を選びがちです。
大きめのサイズの靴を履いていると、歩く際に靴の中で足が前後に動いてしまう最大の要因になります。
異邦人に初めてご来店するお客様も9割ぐらいが実際の足のサイズより大きめの靴を履いてご来店されます。
次に、靴の中が狭いケースです。
靴にはサイズともう一つ幅と足囲のサイズである”ワイズ”というサイズがあります。
靴の中の空間のサイズで、足の幅や足囲によってA〜G(6E)まで分かれています。
26cmでもAワイズの靴とEワイズの靴では靴の中の空間が全然違うのです。
ワイズのサイズが小さい靴を履いていると、足が靴の圧迫を受けて足が痛くなることがよくあります。
また、長年履いていることで外反母趾や内反小趾、扁平足などのアーチの崩れの原因になることもあります。
靴を選ぶときはサイズとワイズの合う靴をきちんと試し履きして選ぶことが大切です。
足に合わせるオーダーメイドインソールもオススメ
なかなか足に合うインソールを選ぶことができないとお困りでしたら、オススメするのがオーダーメイドインソールです。
オーダーメイドインソールは足の形に合わせて熱成形で足の形に合わせるインソールです。
1足つくるのに15分〜20分程度で足にピッタリと合うインソールを作ることができるサービスです。
スポーツ選手の愛用者も多く、足に合うインソールはパフォーマンス向上や足の健康にとってとても役立つことがわかっています。
異邦人にできること
私達のお店「異邦人」は靴とオーダーメイドインソールの専門に販売している靴屋です。
足に合う靴やオーダーメイドインソールをお客様にご提案して販売する形式の少し変わった販売方法をしています。
お客様の多くは、足や靴に何かしら悩みやトラブルを抱える方が多くご来店します。
ほとんどのお客様はリピーターさんで、当店のご提案させていただいた靴を長年ご愛用いただけていることが当店の誇りです。
また、毎年約7,000足のオーダーメイドインソールを作成しています。
それだけ、スタッフのインソール作成する経験値もあり、足にピッタリと合うインソールを作成することができます。
オーダーメイドインソールの作成をお考えでしたら、異邦人までお気軽にご来店・ご相談ください。
まとめ
痛くならないインソールを選ぶためにはいくつかのポイントがあります。
- 足の土踏まずの高さとインソールの高さが合うこと。
- インソールが程よい硬さであること。
- 片足立ちして立っている時間が伸びること。
の3つです。
インソールを入れていて、足が痛くなる原因のほとんどは足とインソールが合っていないことです。
足に合う市販のインソールを見つけるためには、少し時間をかけてご自身の足に合うかどうか確認することが大切です。
また、靴が足に合っていないとインソールを足に合うインソールを入れていても足が痛くなることがあります。
足のサイズや幅・足囲のワイズの両方が合う靴を正しく履くことも大切な要素の1つです。
どうしても足に合うインソールがなかなか見つけられないお客様やどんなインソールを入れても足が痛いとお悩みでしたらオーダーメイドインソールもオススメです。
オーダーメイドインソールは熱成形で足の形に合わせるインソールです。
異邦人は靴屋としては世界で一番シダス社製の熱成形インソールを販売しているお店です。
もし、オーダーメイドインソールについて詳しく知りたい場合や、足に合うインソールが欲しい場合はお気軽に異邦人までご来店ください。
経験豊かなスタッフがインソールについて詳しくご説明させていただきます。