ダイヤル式シューズのメリットとデメリット

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ここ数年、異邦人でよく売れているウォーキングシューズはダイヤル式のウォーキングシューズです。
 
ダイヤル式シューズはここ10年の間にだいぶ増えてきました。
 
ウォーキングシューズにダイヤル式のサイズ調整装置が取り入れられたのも同じ頃です。
 
そこで今回は、ダイヤル式シューズのメリットとデメリットについてまとめました。

ダイヤル式シューズのメリット

ヨネックスのダイヤル式シューズ
 
まずはダイヤル式シューズのメリットについてです。
 
ウォーキングシューズだけではなく、様々なスポーツ用のダイヤル式シューズについてのメリットをまとめました。
 
メリットとして今回は4つのメリットを挙げています。

とにかく楽!

ダイヤル式シューズの最大なメリットはその楽さです。
 
靴紐のように毎回結んだり、緩めたりする必要がありません。
 
締める時はダイヤルを回して締める緩める時はワンタッチやダイヤルを逆回転させて緩めることができます。
 
とにかく楽です。
 
慣れると締める時はほんの数秒、緩める時は一瞬で緩めることができます。

紐が緩まない!

ダイヤル式シューズの2つ目のメリットは履いている間に緩まないことです。
 
靴紐やベルトの場合、歩いたり激しい運動をすると緩んでしまうことがあります。
 
ダイヤル式シューズの場合、しっかりとロックされているため動いていて緩むことはありません。
 
少し緩いと感じる場合はは、最初の締め付けが緩かったからです。
 
少し足になじませてから増し締めをすることで、よりフィット感を高めることができます。

足へのフィット感が良い!

ダイヤル式シューズは足へのフィット感が良いのもメリットの1つです。
 
ダイヤルを回して締めたり緩めたりすることで、靴全体を締めたり緩めたりすることができます。
 
つま先辺りは靴紐の場合、なかなか緩めることができませんでした。
 
ダイヤル式の場合は、ダイヤルを緩めると緩まるためしっかりとつま先辺りまで締め付けを調整できます。
 
また、靴紐では通せなかった場所にワイヤーが取っているような靴もあり、今までは調整できなかった箇所も調整ができる場合もあります。
 
より足を全体的に締め付けることでフィット感が高まります。

動きやすい!

従来の靴紐やベルト式の靴が動きにくいというわけではありません。
 
ダイヤル式シューズの場合、足へのフィット感が高いため従来のタイプの靴よりも動きやすく感じます。
 
また、動いている途中で紐が緩んだりすることもなく、一定の締まりを常にキープしてくれるのも動きやすく感じるポイントです。
 
靴紐の場合、動きに応じて靴紐が動いて締まり具合が変わったり、緩んだりすることがあります。
 
ダイヤル式の場合は少し緩んだりしても増し締めしてすぐに調整できるのもポイントです。

ダイヤル式シューズのデメリット

ダイヤル式シューズにはメリットが多い一方、いくつかのデメリットもあります。
 
今回はダイヤル式シューズのデメリットを3つご紹介いたします。

壊れる可能性がある

ワイヤーの切れたダイヤル式シューズの写真
 
ダイヤル式シューズの最大のデメリットの1つです。
 
ダイヤルが壊れたり、ワイヤーが切れたりすると靴を締めることができなくなるのが最大のデメリットです。
 
異邦人にも1年に数回、ダイヤルが壊れたりワイヤーが切れたとご来店されるお客様がいらっしゃいます。
 
販売していて実際に感じる確率としては、500足に1足ぐらいの割合ぐらいです。
 
テニス・スキー・スノーボードなどの激しいスポーツ用途の場合、もっと割合が高くなるかと思います。
 
ダイヤルやワイヤーが破損した場合、購入店舗等で修理やメーカーへの修理受付を行っている場合がほとんどです。

価格が紐靴などに比べて高くなる

お金のイラスト
 
ダイヤル式シューズの場合、今までの靴に比べてより多くのパーツが使われています。
 
パーツの原価や製造工程が紐靴などに比べて少し多くなるため、価格が高くなる傾向にあります。
 
また、BOA社のダイヤルを使う場合はパテント使用料も含まれるため、どうしても価格が高くなってしまいます。
 
当店で取り扱っているヨネックス製のウォーキングシューズの場合でも紐靴式は15,000円前後ですが、ダイヤル式は20,000円前後が相場です。

ワイヤーが食い込む

ダイヤル式シューズを避ける傾向がある方に多い理由が、ワイヤーが食い込む感じが嫌だという意見です。
 
どうしても、靴紐に比べると細いワイヤーを使って締め付けるため、強く締めると食い込む感覚があります。
 
そこが嫌だと感じる方にとってはデメリットになります。
 
最近では、食い込み感じが少ないように力がかかりやすい箇所にはパッドが入っていたりと対策も進んでいます。
 
また、ワイヤーではなく紐タイプのダイヤル式の締具も登場しています。

ダイヤル式シューズの歴史

BOA社のダイヤルの写真
 
BOA社のダイヤル式の締具が初めて世の中に登場したのは2001年になります。
 
BOA社はダイヤル式締具のパイオニア的な存在で、世の中にダイヤル式の締具を広めた代表的な会社です。
 
2000年代初頭にアメリカのスノーボーダーがダイヤル式の締具を開発し、特許を取得したのが始まりです。
 
それまで、スノーボードのブーツは靴紐で結ぶのが一般的でした。
 
激しい動きの多いスノーボードにおいて、靴紐の場合どうしても緩みが出てしまいます。
 
その緩みを無くして、快適に楽にスノーボードを楽しみたいという想いから開発されました。

その後様々な分野へ

スノーボードのブーツ用の締具として一定の成果を出したBOA社のダイヤルシステム。
 
その後、様々なスポーツの分野へと広がっていきました。
 
今ではランニングシューズ・テニスシューズ・サイクリングシューズ・ゴルフシューズ・安全靴などに採用されています。
 
他にもヘルメットの調整具やウェアの調整具、サポーターなどにも採用されています。
 
様々な分野へと広まると、どうしても他社が似たような製品を開発・販売するようになります。
 
今ではダイヤル式の締具はBOA社以外にも多くのメーカーが作っており、靴やアパレルメーカーのオリジナル・バージョンなども存在しています。
 
模倣されるということは、便利で楽でより多くの層に広がったという証明ですね。

ダイヤル式ウォーキングシューズの現状

BOA社以外のダイヤル式システムを採用したシューズ
 
異邦人で取り扱っているウォーキングシューズではBOA社のダイヤル式シューズはヨネックス製のシューズしか取り扱っておりません。
※廃盤のミズノやアシックス製も少数あります。
 
他のダイヤル式ウォーキングシューズはBOA社以外のダイヤルを使っています。
 
BOA社は5年〜6年程前にBOAシステムのウォーキングシューズへの使用許可を出さなくなりました。
 
BOAシステムを使うにはBOA社が認めるメーカーのみ使用が許されているため、様々なメーカーが自由に製品開発できる環境にありません。
 
現味では、テニスシューズやスノーボードブーツなどを製造するヨネックスはかろうじて生産することができています。
 
しかし、過去に作っていたニューバランスやミズノなどはBOAシステムのウォーキングシューズを生産できなくなりました。
 
異邦人では数多くのダイヤル式のウォーキングシューズを販売していますが、ダイヤル式ウォーキングシューズの在庫を確保するのにかなり苦労しています。

異邦人について

異邦人のイラスト
 
異邦人はウォーキングシューズとオーダーメイドインソールを専門に販売している靴屋になります。
 
ここ数年、ダイヤル式のウォーキングシューズの販売がかなり多くなっています。
 
当店のお客様の中にも、初めて使ったけど楽すぎてダイヤル式以外の靴を履かなくなったというご意見もいただいています。
 
そのため、現在ではダイヤル式のウォーキングシューズの取り扱いを積極的に行っている状況です。
 
なかなか種類が少ないダイヤル式ウォーキングシューズですが、他の靴屋さんに比べると比較的種類は多い方だと自負しています。
 
ダイヤル式シューズを試してみたいお客様や、詳しく知りたいとご興味がございましたらお気軽に異邦人までご来店・ご相談ください。
 

まとめ

ダイヤル式シューズはここ10年の間で様々な靴に広がりました。
 
楽で、簡単に、素早く靴を履けるというのがダイヤル式シューズの最大のメリットです。
 
一方、最大のデメリットとしてはダイヤルの破損やワイヤーが切れると調整できないようになることがあります。
 
他にも価格面やワイヤーの食い込みなどを嫌がる方もいらっしゃいます。
 
ダイヤル式シューズの始まりは2000年代初頭にスノーボードのブーツに採用されたことから始まりました。
 
この20数年で様々な分野へ広がり、模倣されたシステムも登場するようになりました。
 
ウォーキングシューズには積極的に採用されておらず、異邦人でもダイヤル式ウォーキングシューズの在庫を確保するのに苦労しています。
 
ダイヤル式シューズについてもっと知りたい、実物を試着してみたいなどございましたらお気軽に異邦人までご来店ください。
 
足や靴について知識と経験豊富なスタッフがご案内させていただきます。
 

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